October 08, 2011

Day 13  Casper - North Platte, NE

朝、晴れ模様なので喜んだがそれでも氷点下。ランチに寄る予定のCheyenne(シャイアン)近くになると吹雪になり運転に苦労する。115km/hで運転している自分の車を皆がドンドン追い越していく。視界が悪く、道路は滑りやすいのによくぞそんなスピードでと感心する。それでも自分のペースは崩さない。輸送トラックが追い抜く時に水をスプラッシュ、瞬間視界ゼロになる。道路標識は雪で覆われ、ほとんど読めない。もっと雪が積もると自重で落ちて見えるようになるだろうが。

ガソリンとランチを給油所内で
このような時はペースの合う車の後ろにつくのが良いのだが、視界が悪くテールランプが見えるほど近づくと車間距離が少なすぎる。仕方なくぼんやりと見える車らしきものとの距離を置きついて行くことにした。少しでも早くここを離れるほうが良いと判断し、ランチはシャイアンを1時間過ぎた給油所併設のBurger King迄走った。シャイアンは州都で街が大きくフリーウェイの乗り降りに時間がかかると判断した。この吹雪の中5分でも10分でも無駄にはできない。

Burger Kingの女店員の話ではこのあたりは冬は氷点下20℃になるという。Yellowstoneは氷点下30℃になると言っていたので少しはましか。ここでランチを逃すと次の宿泊地迄350km、フリーウェイ沿いには食事をすることろを見つけることが出来なかった。次の宿泊地ネブラスカ州ののNorth Platteまでの4時間は雪の中を走り続ける。

ロッジに着く前に雪が止んでホッと一息
ロッジに着いたところシャイアンからの道が雪のために閉鎖でキャンセル続出、あなた方が今日の最後の客でしょうとフロントが嘆いていた。自分達もシャイアンの街に降り、食事をしていたらそのまま閉じ込められていただろう。雪が降やむと同時に「メインテナンス必要」の警告が出たので、Hertz Rent A Carへ電話。明日は日曜日でOmaha空港内のHertzしかメインテナンスができないのでそこに行くようにとの指示。明日ここから450kmの間何事もなければよいが。

October 07, 2011

Day 11 and 12 Great Falls - Yellowstone - Casper, WY

Yellowstone National Parkへ。前回は南口からだったが、今回は西口より。かなり曲がりくねった道を登るが、皆よく飛ばす。幸いTurn outが多くとってあるのでそこに退避して追い越させる。交通が少ないから良いが、これがシーズンだとかなり運転に気を使うだろう。

Best Westernに到着してフロントに最初に聞いたのがカメラのバッテリーがWinnemuccaより届いているかということ。十分な日数があったにも関わらず届いていない。Winnemuccaに問い合わせるとFedexで送ったというだけでTracking#をくれない。Faxで2回、電話では折り返し電話するといってもそのまま。多分、忘れてしまいこれから送るのであろう。

由紀が部屋に入るなり、頭痛がひどいと言って倒れるようにベッドへ。頭痛薬を飲んでも効果がない。高山病ではないかと思い、インターネットで調べると症状が合っている。この数日1500~1800mの標高を運転し続け、その上水分の補給不足がこのような状態を引き起こしたと思われる。

高山病であろうと判断できたのでもう一度頭痛薬を飲み、水分を十分に取ったのが良かったのか、明け方4時頃にやっと歩けるようになった。フロントに聞くと高山病に間違いなでしょうと言われホッとした。

国立公園内は凍土のためクローズ、Casperへ向かう
次の朝、由紀の気分が100%ではないにしても回復したのでしたので安心してYellowstone National Parkへ。ところが外は雪景色。氷点下3℃。10月初めでこんなに寒いとはと驚いた。Parkの入り口で「Park is Closed」と言われがっかり。今回のドライブの目的の一つがここと背中合わせにあるGrand Teeton National Parkの再訪問だっただけに。

午後には晴れることを期待して、半分以上がホテルに引き返し待機するらしい。フロントに聞くと「午後にはオープンするかも知れないし、数日かかるかも知れない」との答えで、高山病の事を考えて降りることにした。少しでも高度の低い所が由紀に良いだろうと、ちょっと無理をして今日のドライブは800kmを超えた。Casper(ワイオミング州)のBest Westernも大型でかなり豪華。残念ながら朝食付きではない。

Day 11 and 12 高山病 By Yuki

ホテルにチェックイン後、部屋のベットに倒れこむなり意識がもうろうとして「大丈夫か?」という主人の声が遠くに聞こえて来ました。以前のドライブでもYellowstone に滞在し何事もなかったので、まさか高山病とは思いつきませんでしたが、主人がインターネットで調べれくれた症状と合います。身体全体に疲労感があり激しい頭痛、呼吸が苦しく目眩がして歩行困難と、ウィルスに感染したのかと怖くなりました。

今回は Canadian Rocky からYellowstone まで数日間ロッキー山脈を走り続けたこと、寒さで渇きの感覚が鈍くなり水分不足だったことが影響したのかもしれません。特に高所では頻繁に水分の補給をする努力が必要と痛感しました。 By Yuki

October 05, 2011

Day 10 Glacier National Park By Yuki

この数年 "The Best Scenic in America" という本をベッドに持込み、もう一度見たい景色、まだ見ぬ景色を主人とドライブするシーンを想像しながら眠りについていました。この本にはScenic Driveの中でも特に”アメリカ政府が認定したAmerica's Byways”が掲載されています。

Glacier National Park パノラマはカメラ内での合成です
夢に見た景色の一つが Glacier National Park。私達の車がパンクした時に走っていた道が通称 ”Going - to - the - Sun Road" と呼ばれるこの国立公園内を唯一貫通する85kmのシーニックドライブです。夢の中ではパンクのシーンはなかったのですが、どんなに無理をしてもやはり来て良かったと思わせてくれる風景でした。


今日はちょっと怖い経験をしましたが「大変なことも終われば良い思い出になり、笑って話せるようになるのだから常に前向きに努力する」と主人が言った言葉を思い出し心新たに次の目的地へ向かってGo !! 

by Yuki

Day 10 Lethridge - Great Falls, MT


カナダとモンタナ州の国境付近 - このような景色が3時間続く
カナダ側からも入ることができたが、早くUSに入りたいという気持ちが二人とも強く、Borderを超えてUS側からGlacier National Parkへ。USに入ったことでホッとした。係官もフレンドリーでこれからのドライブに安心感を与えてくれる。国立公園はすでにシーズンオフのためかなりの店がクローズで、ランチを食べる場所が見つからない。車内でビーフジャーキー、豆乳、エナジーバー、ジュースで凌ぐ。念のためにガソリンを満タンにしようとするが、無人の給油所になっておりその使い方がわからない。クレジットカードをスワイプして自分で入れるだけのことがわかるまで時間がかかった。こんな所ででクルマが故障するとどうするのだろうか?

Glacier National Park
小雨が降り出し、山道のドライブはかなり気を使う。道路が狭く、クネクネ曲がり、舗装路を何度もはみ出しそうになる。怖い思いをしながらも今までに見たこともない景色に紅葉が濃くなりつつあることで一層惹きこまれ、2度と来れる場所ではないとの思いが怖さを上回る。行き交うクルマはほとんどない。頂上にもう少しの地点で工事のための通行止めがあり、そこでUターン。写真を撮るためにView Pointで止まったところ前輪がパンクしているのに気づく。

レンタカーなのでタイヤ交換のためのジャッキが見つけることができない。氷点下で小雨は降る、携帯電話は圏外で繋がらない、周囲は少しずつ暗くなるで不安がよぎる。近くに駐車している唯一の人に工具の持ち合わせを聞くが自分も持ち合わせていないとこのと(インド人風で明らかに面倒くさそうな返事)。途方にくれていると由紀が数十メートル先に国立公園のメインテナンスのグループを見つけた。祈るような思いでお願いに行ったところ気楽にOKの返事。タイヤ交換は勿論、外したタイヤをトランクに入れてくれ、転がり止めの石の確認のために引き返してくれる。全てが終わると何事もなかったように「Have a good trip」と引き上げていった。アメリカ人のフレンドリーさ、困った人は助けるのが当たり前の精神に又出会うことができた。
タイヤ交換のために事務所に帰るのが遅れ、急いでいる女性と男性5人

予備のタイヤは70km/h以下で走るように彼らにアドバイスされたので、50km先のパンク修理のできる一番近い街まで恐る恐るの運転。パンクでなく横に亀裂が入っているので交換する事になった。合計$130。すべてが終わってホッとした。多分American Expressでレンタカーを支払っているのでAmexがカバーしてくれるはずだ。30日間は無料、$25エクストラを払ったのでトータルで42日間カバーになっている。トイレを長い間我慢していたので、次からは車に乗ったらまずGPSナビでRest Areaを探すことにした。
  1. ガソリン・ステーション
  2. トイレ
  3. ロッジ
  4. 食事
これがこれからの優先順位になる。

October 04, 2011

Day 9 Jasper - Lethbridge, Canada


Fairmont Jasper Park Lodge

Beauvert Lale 
 朝7時前に出発の予定が、なんとまだ真っ暗。部屋に引き返し、コーヒーと昨日の残りのクロワッサン、持参のジュースで朝食を取り、薄暗い中7時半に出発。小雨が降っているので運転を慎重にと心がけ、最初の目的地Fairmont Jasper Park Lodge周りをドライブ。Elkがすぐ近くを散歩しているが、間近に見たのは初めてでその大きさに怖ささえ感じる。しかしおとなしい動物で近くで写真をとってもこちらを全然気にしない。

Elk
帰りの出口でNational Parkの料金を徴収された(US$21)。US国立公園パスは通用しないのかとの質問に「No」。入園した時の反対車線はターンアウトが多くとってあるので時間をかけて写真を撮ることができた。雪、紅葉、湖、雲がかかった山々と素晴らしい風景の連続である。Lunchの時間がLake Louiseになったので昨日と同じくラザーニア。由紀はスープとクロワッサン。これも多すぎてディナーになった。目的のBest Westernが別のホテルに変わっていたので大慌て。すぐ近くにある名前を聞いたことがあるHoward Jhonsonに調査もせずにチェックイン。部屋の間取りが悪く、この寒い中暖房はわざわざフロントに電話が必要、リネンは古い、朝食とは名前ばかりでこれまでの最低。経営者が韓国人風だが、外国人経営のロッジはスタンダードが低いので今後はなるべく避けるべきかも知れない。

October 03, 2011

Day 8 Banff - Jasper, Canada

Columbia Icefieldが圧巻。何処にも中国人が多いのに驚く。British Columbiaは香港、中国本土、台湾からの移民が多いのでそのためだろうか。彼らの多くは本格的な一眼レフのカメラで、日本人と同じく写真を撮るのが好きなようだ。大型バスでの団体になると騒がしいが、それ以外は行儀よく行動しているので気にならない。全体的に曲がりくねったワインディング・ロードではあるが道幅が広く、直線もあるので100km/h以上で飛ばしくるのがほとんどで、逆らわず「どうぞ」と右に寄り追い越させる。途中は紅葉が少しずつ増していくのが分かる。写真を取りたい箇所が多く止まれるところを見つけるのが大変。反対車線にはターンアウトがあるので無理をせず、明日帰り道に撮ることにした。

Lake Louise(曇り空で今ひとつ写真が映えない)
Lake Louiseは昼過ぎに到着。シーズンを過ぎたとはいえ多くの観光客を見る。広大な駐車場が完備しているがピークはこれでも不足するのだろう。駐車場にあるトイレがあまりに立派な建物なのでインフォメーション・センターと勘違いした。

Lake Louiseはさすがに写真になる。山の雪が明るすぎて写真を撮るには難しいがなんとか納得できる写真を撮ることができた。Lunchはホテルのレストランで湖を見ながらの予定であったが、30分待ちとのことで仕方なくDeli Sectionへ。ところがこれが嬉しい誤算で、オーダーしたラザーニアとチキンサラダの味の良さと量の多さにビックリ。結局半分を残してクロワッサンと持ち帰る。

JasperのBest Westernは部屋に電子レンジがなく、フロントに電話するとフロントのを使えるとこのと。ところが由紀がフロントに行くと従業員専用なのでと断わられた。「電話で確認したところOKと言ったではないか、それでは納得できない」と抗議したところ今回だけならと承知してくれ、持ち帰ったラザーニアを温めて食べることができた。今回の旅行で初めての朝食なしのロッジ。宿泊料金はかなり高いのに朝食なしが成り立つのは競争が少ないと理解した。最初の2軒は空き部屋なしで、3軒目のここが最後の部屋が空いているということからそれが分かる。

October 02, 2011

Day 6 & 7 Winnemucca - Kennewick, WA - Banff, Canada

今日、明日と走行距離が長いので朝食後すぐ出発。ネバダ州からオレゴン州、アイダホ州、又オレゴン州そしてワシントン州に入る。山越えの高速道路で(US 95)、森林と農場以外はほとんど見えない。時々人家が遠くへ少し見える程度。ランチを食べる所が見つからないので、ガソリンを補給することに専念。幸いなことに給油所内に「サブウェイ」が併設しているのでやっとランチにありつけた。コーラは車内のアイスボックスに冷やしてあるのでサンドイッチだけ、二人で$6.00。

長距離便のトラックが多く走っているが、運転マナーが実に気持ち良い。左の追い越しレーンを使って追い越しが終わるとまた右のレーンに戻る(左ハンドルのため)。遅い私達のクルマを追い立てることなく、適当は車間距離を保ってくれる。同じ高速道路でも州により最高速度が違うので(105 - 120km/h)サインを見逃さないことが大事だ。州外でティケットを貰うと面倒になるし、車の保険も高くなる。

オレゴン州(3日間、2000キロ、一度もパトカーに遭遇なし)
KennewickのBest Westernのとなりにマクドナルドがあり、疲れた今日は何処にも出たくないので好都合。夜遅く前のロッジに由紀のディジタルカメラのバッテリーとチャージャーを忘れたことに気がつく。朝一番で電話で問い合わせたところ預っているとのこと。3日後の宿泊先に送ってもらうことにしたが、今回のハイライトであるカナディアンロッキーの写真を撮るのに自分のカメラだけになった。それでもYellowstoneからは撮れるので、今回の忘れ物は被害が最小限で今後の荷物の管理に警鐘を鳴らしてくれた。

その電話の手配で予定を30分遅れてBanffへ出発。500マイル(800km)今回一番長い距離を走るので明るいうちに着けるかどうか心配したが、なんとかセーフ。カナダ国境での係官の対応はアメリカの係官に比べ「Welcome」の気持ちが薄く、又もカナダ人によい印象を持てなかった。

国立公園入り口の料金所はすでにクローズで無料で通過。何処かで徴収されることになるだろう。ロッキー山脈は予想通り素晴らしく、途中何度も車を止めて写真を撮ることになった。国立公園に入ると途端に景色が更に良くなる。明日からのドライブを期待させてくれる。

Banff国立公園に入る手前(三日間ランチはクルマの中で、ストップはトイレの時だけ、走るのみ)